最近、テレビやいろんなメディアで取り上げられることが、なおいっそう増えた『オートミール』!
そして、テレビで取り上げられた次の日には、スーパーでは品薄になるほどまだまだ大人気です。
ダイエットのため、ロカボのため、不足してる食物繊維を補いたい、など、オートミールを生活に取り入れている理由は人それぞれですよね。
それほどいろいろな効果が期待できる、ということです。
おかげでオートミールの名前や、その正体を知る人も増えてきてはいるものの、似たような名前の『オールブラン』や、オートミールと混同されがちな『グラノーラ』、まだまだ知名度は低いであろう『ミューズリー』、これらの違いは知ってますか?
今回はこれらの違いについて、説明します!
オートミール
まず、最近大人気のオートミールから。
以前、オートミール単独で書いたものがあるので、そちらを参考にしてください。↓
オールブラン
オートミールと名前がなんとなく似ているので、混同してしまいがちなオールブラン。
しかし全然別物です。
オールブランとは、簡単に言ってしまうと、ケロッグ社が製造販売している、小麦ふすまから作られたシリアル食品のことです。
小麦ふすまとは、小麦の表皮の部分。英語だとBranと呼ばれる部分で、そのため、日本でも小麦ブランとも呼ばれることもあります。
この小麦ふすまには、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素がたっぷりで、そこに砂糖や塩、ビタミンなどを添加して、シリアル食品として製造販売しているのが、オールブランなんです。
ちなみに、いわゆる普通の白い小麦粉は、小麦粒からふすまと胚芽を取り除き、胚乳という部分だけを精製したものです。
その一方で、小麦の粒を皮ごとすべて挽いたものが、全粒粉と呼ばれるものになります。
グラノーラ
これは知っている人も多いですよね。
朝食などに取り入れている人も多いのではないでしょうか?
スーパーのシリアルコーナーに行くと、いろいろなドライフルーツが入ったものやフレーバーを見かけるので、人気なのがうかがえますね。
しかし、これもオートミールとはまた別物です!
グラノーラとは、オートミールの一種であるロールドオーツと、ドライフルーツやナッツなどを、砂糖や甘いシロップとオイルを絡めてカリッと焼き上げたもの。
基本的には、グラノーラはそのまま食べたり、冷たいミルクやヨーグルトなどと食べることが多いです。
ミューズリー
これは、まだまだ認知度が低いと思います。
普通のスーパーではあまり見かけません。輸入食品を扱っているお店などで入手できます。
オールドオーツをメインに、他の穀物やドライフルーツやナッツを加えたシリアルの一種です。
スイスのお医者様が、慢性的な病気で苦しむ彼の患者達のために考案したのが始まりでした。
グラノーラととても良く似ていますが、決定的に違うのが砂糖の量と工程。グラノーラはシロップやオイルを添加してカリッと焼き上げて食べやすくされているものがほとんどに対して、ミューズリーの甘さはドライフルーツなど、自然な甘さのみです。また焼く工程もないので、カリカリザクザクという食感はありません。
そのため、よく『生』と表現されることがあります。しかし厳密には、ロールドオーツ自体は加熱調理されているので完全にローフードとは言えないかもしれませんね。
ボウル一つで、豊富な食物繊維、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど色々な栄養素が手軽に摂れるうえに、砂糖やシロップなど余計な添加物がほとんど入っていません。忙しい朝のヘルシーな朝食として、世界的にどんどん人気が出てきています。
冷たいミルクやヨーグルトをかけて食べたり、一晩置いてふやかしてから食べます。
結局どれがいちばんいいの?
1食50gとしてそれぞれの栄養素を比較してみましょう。
食べやすさや栄養成分において、それぞれメリットがあり、どれがいいかは一概には言えないように思います。
例えば、グラノーラは食感が良く子供でも食べやすい、オートミールはシンプルなだけにアレンジ多彩、ミューズリーは余計な添加物なしのバランスの良い栄養が簡単が摂れる、オールブランは不足しがちな食物繊維が豊富、など。
しかし、身体のためには、砂糖やオイルなどの余計な添加物がないオートミールやミューズリーが、よりヘルシーと言えるのかもしれません。
個人的には、余計な添加物は摂りたくないので、オートミールをその日の気分でアレンジしたり、時間がない朝は栄養バランスのいいミューズリーで簡単に済ませます。
自分に合った目的のものを選んで、美味しく食べるのが一番ですね!