カテゴリー
スーパーフード キヌア

キヌア (quinoa)

キヌアとは?

コロンビアからボリビアかけてのアンデス山脈一帯が原産のヒユ科アガサ亜科アガサ属の植物の種子。擬似穀類で雑穀の一種に分類される。

歴史はとても古く、紀元前数千年前から栽培されていて、古代インカの人々は『穀物の母』と称え、貴重な作物として重宝した。

キヌアは厳しい環境下でも栽培できる高い適応能力があり、また栄養価が高くバランスも良いことから、NASA(アメリカ航空宇宙局)が理想的な宇宙食として評価したことをきっかけに、世界から注目されるようになった。また、2013年には、国連が『国際キヌア年』と定め、世界の食料安全保障と飢餓の撲滅に期待されている。

色の違いは?

キヌアには約120種類以上もの品種があると言われ、ホワイトからブラック、レッドやグリーン、イエロー、ピンクまであるとのこと。しかし実際によく見るのは、ホワイト、レッド、ブラックあたり。栄養価や、味や食感、調理時間がわずかに違う。

ホワイトは一番よく知られたキヌアの色。マイルドな風味で、食感も他のどの色のキヌアよりも軽い。他の食材の邪魔をしないので、どんな料理にも使いやすい。調理時間は10-15分。

レッドは、ホワイトよりもナッツのような風味がある。歯ごたえもあり、色もきれいなので冷たいサラダなどに最適。ホワイトよりさらに3-4分長く調理する。食物繊維とポリフェノールがホワイトよりわずかに多い。

ブラックは、歯ごたえはレッドに似ている。風味に関しては、レッドよりわずかに土のような香りがあり、ほのかに甘い。調理時間は赤よりさらに5分ほど長く、約20-25分。3種類の中では一番風味が豊かで、食物繊維やポリフェノールも一番豊富。

栄養成分は?

NASAや国連が期待するほど栄養価が高いキヌアだが、特に良質なたんぱく質と食物繊維が豊富。たんぱく質は9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでおり、食物繊維は不溶性と水溶性の両方の食物繊維を含んでいるため、整腸作用も期待できる。さらにキヌアはGI値が低いのでダイエットの味方。

また、美容や健康に欠かせないミネラルやビタミンB群、ビタミンEも豊富で、フィトエストロゲン(植物性エストロゲン)も含まれており、女性には特にうれしい。グルテンフリーなので、アレルギーの方も安心して食べることができる。

どうやって食べる?

キヌアは苦味成分のサポニンという物質で覆われているので、調理前に水で洗い流す必要がある。サポニンは水溶性なので、水で数回すすげば取り除けるとのこと。

食べ方としては、お米に混ぜて一緒に炊いたり、茹でたものをサラダにしたり、フライの衣として使ったり。お米の代わりにキヌアを使ったリゾットなんかもおすすめ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です