最近、スーパーマーケットで必ずと言っていいほど目にするブロッコリースプラウト。
見た目はお馴染みのカイワレ大根にそっくり。
なんとなく健康によさそうというイメージで、食べたことがある人も多いのでは?
はい、大正解。栄養価が高く、世界的に大注目されているスーパーフードなのです。
ブロッコリースプラウトとは?
ブロッコリースプラウトとは、その名の通り、ブロッコリーの新芽のこと。通常の成熟したブロッコリーよりも栄養価が高いうえに、クセが少なく、ブロッコリーが苦手な人や子供でも食べやすいのが特徴。
ビタミンなどの栄養素も豊富だが、そのなかでも大注目されている成分がスルフォラファン。
成熟ブロッコリーにも含まれている成分だが、ブロッコリースプラウトには約7~20倍もの量が含まれている。なかでも発芽3日目のものが一番含有量が多く、摂取するのに最適だと言われている。
スルフォラファンとは?
スルフォラファンとは、ファイトケミカル(phytochemical:植物由来の化学物質の総称。第7の栄養素とも呼ばれ、健康維持や病気の予防に効果があると期待されている)の一種で、体内で解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進し、肝臓での解毒力や、活性酸素で体がサビ付くのを抑制する抗酸化力を高めるとされる。
ガン予防、心臓病の予防、糖尿病の予防、ピロリ菌の除菌、肝機能の向上、花粉症の抑制、自閉症の症状改善、お通じ改善、老化予防、美肌効果、ダイエット効果
など、健康から美容まで、さまざまな効果が期待されている。
スルフォラファンは、植物の細胞内では、スルフォラファングルコシノレート(SGS、別名:グルコラファニン)と呼ばれる前駆体の状態で存在している。
それを咀嚼などによって、細胞が壊れると、同じように別の細胞に含まれていたミロシナーゼという酵素と反応し、スルフォラファンに変化する。
つまり、スルフォラファンを効率よく摂取したいなら、SGSとミロシナーゼをちゃんと出会わせてあげる必要があるということ。
よく噛み、しっかり細胞を壊す。噛み砕くより、すり潰したほうがいいとの研究結果もある。
ミロシナーゼは熱に弱いので、加熱せずに生のまま食べることも重要。
フレッシュなブロッコリースプラウトをスムージーにするのがベストかも。
しかし実は、万が一、加熱などによってミロシナーゼが壊れてしまった場合でも、腸内細菌が持つ酵素がSGSをスルフォラファンにいくらか変換することもできるらしいので、そこまでがっかりしなくても大丈夫。
スルフォラファンは揮発性なので、作り置きはNG。摂取する直前に調理して。
また、スルフォラファンの効果は約3日間は持続すると言われているため、ブロッコリースプラウトを2-3日に1度食べるだけでもいいみたい。
毎日だとコストもかかり大変だけど、2-3日に1度なら普段の生活に取り入れやすいのでは?