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スーパーフード アマランサス

アマランサス(amaranth)

アマランサスとは?

南米原産のヒユ科ヒユ属の植物の総称。食用や観賞用など多くの種類がある。干ばつや温度の変化など厳しい環境下でも適応できる能力がある丈夫で強い植物。草丈は約1-2mにもなり、幅の広い扇型の葉と、赤、または金色の小さな小花がもこもこと密集して咲く。

歴史はとても古く、6000年前には中央アメリカですでに栽培されていたと考えられている。
15世紀頃、メキシコ中部を支配していたアステカ人にとってアマランサスは、トウモロコシや豆と並ぶ重要な主要作物であり、儀式の目的で多く使われていた。
現在でもメキシコでは、アレグリアと呼ばれるアマランサス版の雷おこしのような伝統的お菓子が大人気。

一方、日本には江戸時代に観賞用の植物として伝来した。

一般的に、スーパーフードとして食べられているのは約1mmほどの種子の部分。キヌアと同様に擬似穀類として、雑穀の一種に分類される。小さな種子に栄養がぎっしり詰まっていて、キヌアに並ぶスーパー穀物として知られている。

栄養成分は?

鉄やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルの含有量が特に多い。女性が不足しがちな栄養素が多く含まれている。

また、不溶性と水溶性の両方を含む食物繊維も豊富で便秘解消に期待できる。さらに、脂肪燃焼が期待できる必須アミノ酸のリシンを含むたんぱく質も豊富なため、それらの相乗効果でダイエットにも最適。

それだけでなく、トコフェロール(ビタミンE)、トコトリエノール(ビタミンE)、植物ステロールも多く含み、中性脂肪やコレステロールを下げる栄養素が揃っていたり、高血圧やがんの発生率を下げる能力を持つペプチドも含まれていることが報告されている。

栄養が豊富なうえに、グルテンフリーで低アレルゲンな食品であり、白米に比べ3倍以上も消化が容易とのこと。

アマランサスは、ダイエットや美容効果はもちろん、健康促進などにも最適な、まさにスーパーフードと言える。

どうやって食べる?

調理する前に、ほこりや土、微量についている苦味成分のサポニンを洗い流す必要がある。粒が小さいので、茶こしなどの目の細かいざるを使うべし。生のままでは消化できないので、必ず加熱してから食べること。

簡単なのは、お米と混ぜて一緒に炊く食べ方。プチプチもちもちで食感が楽しいうえに、お米だけよりも栄養価が格段にアップする。

プチプチした食感がたらこに似ているため、15-20分間茹でたアマランサスをポテトサラダに加え、タラモサラダ風にしたり、ポップコーンのように炒って弾けさせたアマランサスをそのまま食べたり、いつものシリアルに加えたり。

アマランサス自体にはクセが少ないので初心者でも食べやすく、とても汎用性が高い。基本的にキヌアを使ったレシピなら、アマランサスに代えて調理可能。

海外では少しだけ発芽させて食べたりもしている、さらに消化が良くなるのだとか。

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